2020-06-03 写生 コロナ詩篇 写 生 南原充士 喉元まで出かかった言葉を飲み込む爪先まで書きかけた言葉を書かない前頭葉に浮かんだイメージを描かない小耳にはさんだ噂を記録しないよくよく揉んでくちゃくちゃになったらおおよそは捨て去り消し去ってたまたま枝先に引っ掛かり枯れかかった葉っぱの幾何学模様のような葉脈を克明に写生する