南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

詩「散歩」

 

    散 歩

 

           南原充士

 

晴れの恵み

夕刻の軽い散歩

気分転換

自分なりのリズム

平凡すぎる一日が無事終わることの非凡

すれ違うひとは老若男女すべてマスクをしている

どことなく離れようとする心理

人と人との磁力は逆転してしまったか?

至近距離で接しているのは子供たち

心に浮かぶ医師・看護師 レジ係、配達員の姿

しばらく景色の中へ迷い込んで

今我に帰る