2020-10-20 詩「やり直し」 コロナ詩篇 やり直し 南原充士 秋晴れの空を見上げていると くよくよしていた自分をしばし忘れる まぶしい光がわたしの表面を暖め やがて内部へと沁みとおる 鉄塔がいくつも並んでいるのを辿ると 街のかたちが浮かんでくる いつか踏んだ踏み石はどのように 今日の足元につながっているのだろうか? 捨ててきたものと失ってきたものが相殺されて 今からでもやり直しはきくのだろうか?