南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

豊原清明詩集『白い夏の死』

豊原清明詩集『白い夏の死』。キリスト教への信仰も生きることのさまざまな試練や虚無や怒りや病や罪の意識を解放することはない。日常の出来事に翻弄される自分自身を持て余しながらも現実を冷徹に観察して見えてきた社会の猥雑さや不可思議さを真率に書きつけた叫びのようなものが突き付けられる。