南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

シェークスピア ソネット 148

 

ソネット 148

 

             W. シェークスピア

 

おお!キューピッドはどんな目をわたしの頭に埋め込んだのだろうか

それは現実の視界とは対応していない

もし対応しているのだとすればわたしの理性はどこに行ってしまったのだろうか?

それはわたしの目が正確にとらえたものを歪めてしまう、

わたしの贋の目が溺愛するものが美しいとすれば

そうではないと言うことは一体なにを意味するのだろう?

そのものが美しくないとすれば 愛する者の目は他の人々のようには真実を見ることがないということを 愛は十分に示すことになる、

それは可能だろうか?ああ、どうしたら愛する者の目が真実を見ることができるだろうか 見つめることと溢れる涙でそんなにも悩まされているのに?

それゆえわたしが真実を見誤ったとしてもなんら不思議ではない

夜が明けるまで太陽は自らの姿を見ることがない、

おお、狡猾なキューピッドよ!おまえは涙でわたしの目を見えなくする

よく見える目があなたの忌まわしい罪科を見出してしまわないように。

 

 

 

Sonnet CXLVIII

 

        W. Shakespeare   

 

O me! what eyes hath Love put in my head,

Which have no correspondence with true sight;

Or, if they have, where is my judgment fled,

That censures falsely what they see aright?

If that be fair whereon my false eyes dote,

What means the world to say it is not so?

If it be not, then love doth well denote

Love's eye is not so true as all men's: no,

How can it? O! how can Love's eye be true,

That is so vexed with watching and with tears?

No marvel then, though I mistake my view;

The sun itself sees not, till heaven clears.

   O cunning Love! with tears thou keep'st me blind,

   Lest eyes well-seeing thy foul faults should find.

謹賀新年!

 

 明けましておめでとうございます!
 ことしもよろしくお願いします!
  
  今年も引き続き、詩、俳句系、短歌系、訳詩、評論・エッセイ等などさまざまな文学活動に取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお理解ご支援のほどお願いいたします。
 
 皆様方の益々のご健勝とご活躍をお祈りいたします!
 
                2023年正月
 
                  南原充士

詩集『遡及2022』刊行のお知らせ

年末ぎりぎりになって新詩集『遡及2022』をKindle 版で出版しました。
今年一年間に書いた短い詩62編を収めました。
日々の思いを率直に書いた詩篇なので読みやすいと思います。
通常300円でダウンロードできますが、正月3が日は無料キャンペーンを実施するので
その期間は無料でダウンロードができます。すでにキャンペーンは開始されています!

よろしくお願いします。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BRCWH6GY/ref=dbs_a_def_rwt_bibl_vppi_i1

新たな朝

 

   新たな朝
 
今年もあと二日と思えば胸が騒ぐ。
やがてざわつきが収まり
諦めに似た気持ちになると
 急に一年間に起きたことがハイライトとなって瞼を去来する。
それらが懐かしい思い出となってゆらめきながら消えていくと
代わって真っ青な空が限りなくひろがっていき
新たな朝に目ざめたばかりの視界を満たす。

『詩ってなんだろう』(谷川俊太郎)

『詩ってなんだろう』の文庫本を著者の谷川俊太郎さんから送っていただいた。実は、すでに文庫本になる前のこの本を持っていて読んだことがあったのですが。あらためて読んでみて、「子供向けにわかりやすくいろいろなタイプの詩が収録されていますが、大人が読んでもなるほどと思う深みのある本だ」と思いました。

南原充士の電子書籍小説のご紹介(2022.12)

 

『南原充士の電子書籍小説』の御紹介(2022.12)

 

1.BCCKS

 

 SF小説『転生』。

宇宙飛行士の主人公が不時着したアレー星での主人公コータとアレー星人とのやりとりが目玉です。短編ですからすぐ読めますよ!

 

https://bccks.jp/user/135493

 

2.AmazonKindle版)

 

①小説『エメラルドの海』は、30年近く前の沖縄が舞台の、ダイビングと悲恋の物語です。

 

②小説『恋は影法師』は、初老のシェークスピア学者が、イギリスでアメリカ人女性と恋に落ちて、天国と地獄を経験する物語です。色恋とお金のごたごたは、古今東西変わらぬテーマですよね?

 

③小説『メコンの虹』は、日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれた主人公が、東南アジア諸国とのビジネスの展開を目指してさまざまな模索をするとともに、現地女性と恋に落ちたり、さらには想定外の災害に巻き込まれたりするなど、波乱に富んだ物語です。

 

④小説『白い幻想』は、日本人の夫と中国人の妻、アメリカ人の夫と日本人の妻、二組みの夫婦のあいだで起こる恋模様とビジネス上の争いと悲劇的な結末を描いた物語です。

 

⑤小説『血のカルナヴァル』は、リオデジャネイロでカルナヴァルの夜に誘拐事件に巻き込まれた日本人ボサノヴァ歌手とファンクラブのメンバーの動静を描いた重たいドラマです。日系ブラジル人も重要な登場人物です。

 

⑥小説『カンダハルの星』は、アメリカの協力でパイロットの訓練を受けるアフガニスタンの四人の女性兵士の物語です。さまざまな事件・事故が起きる中で彼女たちは無事訓練を修了することができるでしょうか?アメリカ人と日本人とのかかわりもあって、異文化交流のようすも物語の重要な要素です。

 

 

 

 

⑦小説『喜望峰』は、大手商社に勤務する主人公が南アフリカの白金族金属開発プロジェクトへの参加をめぐって様々な困難に遭遇する物語です。ワインクラブの仲間との交友関係や合唱クラブの仲間である女性との恋愛、さらに南アフリカの労働問題や、人種問題、エイズの問題等をからめて物語は進行します。ラストシーンは感動的なので、最後まで目が離せません。

 

https://www.amazon.co.jp/~/e/B00UBG2BMI

 

 

 

 電子書籍は安価に入手できますし、読み慣れれば気軽にアクセスできますので、どれか一冊でもいいですから、みなさまぜひ覗いてみてください。無料の試し読みもできますのでね!よろしくお願いいたします!

2022.12南原充士のプロフィール

 

 南原充士(なんばら・じゅうし)プロフィール

 

                  2022年12月現在

 

一九四九(昭和二四)年二月七日生、茨城県日立市出身

一九七二(昭和四七)年三月 東京大学法学部卒

日本詩人クラブ会員

本名 桑原 薫(くわばら・かおる)

 

詩、小説、五七五系短詩、五七五七七系短詩、英詩翻訳、評論、エッセイ等幅広く手掛けていますのでどれかひとつでもご覧いただければ幸いです!

 

◇既刊詩集15冊:

 

『散歩道』『レクイエム』『エスの海』(以上、私家版)

『個体から類へ涙液をにじませるfocusのずらし方・ほか』(近代文芸社

『笑顔の法則』(思潮社) 

『花開くGENE』『タイムマシン幻想』『インサイド・アウト』『ゴシップ・フェンス』『にげかすもきど』『永遠の散歩者 Permanent Stroller』(以上、洪水企画)

『思い出せない日の翌日』(水仁舎)

『時間論』『滅相』(以上、Kindle 版)

レジリエンス』(思潮社

 

◇所属詩誌:『space』『repure』『詩素』

 

◇既刊小説8冊:

『エメラルドの海』『恋は影法師』『メコンの虹』『白い幻想』『血のカルナヴァル』『カンダハルの星』『喜望峰』(以上、Kindle版)

『転生』(BCCKS)

 

◇五七五系短詩(俳句のようなもの)及び五七五七七系短詩(短歌のようなもの)

 適宜、『きままな詩歌と小説の森』及び『続・越落の園』に掲載。

 

◇評論及び書評

 適宜、『きままな詩歌と小説の森』及び『続・越落の園』に掲載。

 

◇ブログ:*『きままな詩歌と小説の森』 https://nambara14.exblog.jp/

 

     *『続・越落の園』https://jushi14.hatenablog.com/

 

                  ―論考『価値観の研究』ほか掲載

 

◇翻訳詩:* ディラン・トマス小詩集(16篇) 

* シェークスピアソネット集(全154篇を少しずつ翻訳中)

以上は、上記『きままな詩歌と小説の森』に掲載中。

 

Amazon著者ページː  Amazon.co.jp: 南原充士:作品一覧、著者略歴

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◇メールアドレス: nambara25@hotmail.com