南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

谷川俊太郎の「絵七日」(すばる10月号)を読む!

いまさら谷川俊太郎でもないだろうという思いもあるが、やはり、最近の充実ぶりを見ると、やっぱり谷川俊太郎だなあという思いを禁じえない。 70歳を過ぎてなお進化しつづけているというのはたいへんなことだ。 おそらく、生きる姿勢がしっかりしているの…

南川優子の詩を読む(その1)

南川優子の詩に出会ったのは、まだ最近のことだ。(敬称略、以下同じ。) 清水鱗造が主宰している「灰皿町」というホームページに参加させてもらってから、灰皿町の住民の詩やエッセイや日記などを読むうちに、いたくぼくの心をとらえる詩に出会った。それが…

平山郁夫展

東京国立近代美術館で開催中の「平山郁夫展」を見た。 やはり、展示内容は期待に違わぬ充実したものだった。 全部で83点。四つのパートにわかれていた。 第一章 仏陀への憧憬 第二章 玄奘三蔵の道と仏教東漸 第三章 シルクロード 第四章 平和への祈り 19…

平山郁夫(価Ⅱ=9)

きょうのテレビで平山郁夫のインタビューの場面があった。 それによると、平山は、新たに、シルクロードの大作にとりくんでいるのだそうだ。 平山は、尾道の出身で、被爆体験もあるらしい。その暗い体験が根底にあって、彼の美術に影響を与えてきたそうだ。…

現代詩手帖9月号について(感想)

「現代詩手帖9月号」に掲載されている詩作品についての読後感、以下のとおりである。 いずれの詩作品も甲乙つけがたい力作だが、あえてぼくが特に惹かれた作品を数編取り上げてみたい。 まず、辻井喬の「今日という日」は、外国のスパイ小説を読むようなお…

価値観の共存(価Ⅱ=8)

人類の歴史が教える知恵を最大限活用して世界に最大限の平和と繁栄をもたらすようにするにはどうしたらいいか?これが価値観の共存共栄であり、この研究がめざすところである。 キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンズー教、ユダヤ教などの宗教や、資本主義、…