南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

句集『あきらめの夏』

句集『あきらめの夏』 (あきらめの夏) これでもか お化けを見ても 魂消ない もうろうと 魔羅炎天に 誘われず しんねりと ふて寝の野猿 雷落ちて (夏女・夏男) とりあえず 善男善女 浴衣がけ 花火って 胸キュン空で ぱっと散る 水平線 おまえに決めた 水着っ…

歌集『悲しみの夏』

歌集 『悲しみの夏』 (猛暑) 猛暑なら 海へくりだし むき出しの 背中を見えぬ 光で照らす (フランス革命) 流血の ページの上に 取り澄ます 紳士淑女の サミットありて 戦争と 平和はもたれ 合うものか いのちも金も 嘘も真も 嘆いても 地球は周り 腹は減る…

もぐらたたき(価Ⅱ=29)

北海道洞爺湖サミットが終わった。その成果については、さまざまな評価がありうるが、私見では、なかなかのできだったと思う。 しかし、現実は、予想以上にドラステイックに変化する。 サミットの大きな枠組みとは別に、マーケットはグローバルにまたローカ…