南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ベートーヴェンの後期のソナタとリストの小品たち」(山本百合子)

『ベートーヴェン後期のソナタとリストの小品たち』(山本百合子。朝日カルチャーセンター。平成20年11月22日)(感想) 山本百合子というピアニストははじめてだったが、とても誠実で真剣で研究熱心なところに好感を持った。 かんたんなレクチャーと…

「越落の園」の構成について

読者各位 このブログもだんだん記事がふえてきたので、お読みくださる方も戸惑いを感じられるかもしれないので、簡単にブログの構成について説明しておきたいと思います。 1.「価値観の研究第一部」(50篇)、「価値観の研究第二部」(50篇)及び「価値…

麻生太郎総理の評判

麻生太郎(敬称略)が総理大臣になって間もなく二ヶ月である。 まだ、二ヶ月しかたっていないので、評価をするのは早計に過ぎるかも知れないが、ひとつ気がかりな点があるので、書いておきたい。 それは、国会答弁や記者会見など公式の場で漢字の読み間違い…

南紫音 ヴァイオリン・コンサート(2008年11月15日 紀尾井ホール)

【 南紫音 ヴァイオリン・コンサート(2008年11月15日 紀尾井ホール)を聴いて 】 昨夕、南 紫音(みなみ・しおん)のヴァイオリン・コンサートを聴いた。 1989年北九州市生まれというから、まだ19歳。将来が楽しみな若手ヴァイオリニストであ…

田母神、前航空幕僚長の発言について(価Ⅱ=39)

『 田母神、前空幕長問題について 』 最近、マスコミ等で大きく取り上げられ、話題となっている田母神前航空幕僚長の発言については、さまざまな意見が示されている。 小生も「価値観の研究」の立場から、かんたんにコメントしておきたい。 「政府見解」と「…

「指田 一展」を見て(感想)

「指田 一展」(2008.11.3-11.8、於 東京銀座 ギャラリーGK)を見て 指田 一(敬称略)が制作したオブジェは、詩誌「SPACE」の表紙で何度も見たことがあった。 今回、指田 一から、個展への案内のはがきをもらったので、本日(最終日)…

「大琳派展」を見て

「大琳派展」-継承と変奏―(2008年10月7日~11月16日、東京国立博物館)を見て(感想) 1.はじめに 「大琳派展」は、尾形光琳生誕350年を記念した展覧会だそうだ。 第1章 本阿弥光悦・俵屋宗達 第2章 尾形光琳・尾形乾山 第3章 光琳意匠と光琳顕彰 第4…

小句集「秋思」

小句集 『秋 思』 (学園の秋) 太鼓打つ 紅葉学園 応援団 秋晴れに ソプラノもあり 野球場 木隠れの 小鳥チチュチチャ 秋はずれ コスモスの 耳を聾して 車行く つかの間の 静けさありて 思う秋 (言海) 小春日に しおり挟みし 大言海 秋ひとつ 思いはふた…

小歌集「秋風に寄す」

小歌集 『 秋風に寄す 』 (オレンジの縁) つらいなど 口にはしない シルエット 光り射す手に オレンジの縁 たいへんな 一日だけど 心して ぬくもり拾い 眠りの園へ 泣き喚く みずからの胸 見据えれば 絶海の島 おぼろに浮かぶ (通い路) 秋風の 心静かに 吹…

南原充士詩集「花開くGENE」刊行のお知らせ

私事ながら、小生の詩集刊行のお知らせです。 今月一日付けで、「洪水企画」(代表:池田康氏)から、「花開くGENE」というタイトルの詩集を出しました。 「はなひらくジーン」と読みます。 ジーンとは、英語で「遺伝子」のことです。 33篇の詩を収めていま…