南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

詩歌作品など

秋の収骨

秋の収骨 二連続 ―母(2023.10.6逝去)と義弟( 2023.10.11逝去)― Born alone, Dies alone, In the late Autumn. ひとり来て ひとりで帰る 秋の暮れ 人により 顔を違えて 秋の風 冷涼は 我が世の秋か 野辺送り Putting a piece of the cremated bones and rem…

既刊詩集12冊を並べる

12冊の詩集を並べてみました!

岩田友哉さんのブログ『詩文楽』

拙詩集「思い出せない日の翌日」について、岩田友哉さんがそのブログ『詩文楽』において、詳細に論じてくださいました。→http://shibunraku.blogspot.jp/2015/04/blog-post_30.html『詩文楽』

詩への勧誘

詩へのお誘い 詩を読む習慣を持っているひとは少ないと思う。 特に現代詩と呼ばれるものは敬遠されがちだ。 おそらく一見奇妙奇天烈な言葉の使い方やイメージに抵抗を感じるからだろう。 よくわからないしなにがよいのか全然わからないと思う人も多いようだ…

詩集入手ご希望の方へ

南原充士詩集を入手ご希望の方へ すでにご紹介いたしましたように、 私(南原充士=なんばらじゅうし)は、これまでに、12冊の詩集を出しています。 詩集「散歩道」(私家版) 詩集「レクイエム」(私家版) 詩集「エスの海」(私家版) 詩集「個体から類…

詩集つれづれ=問わず語り・その1

『 詩集つれづれ=問わず語り 』 その1 1.南原充士詩集=わが既刊詩集12冊を振り返って 詩集「思い出せない日の翌日」を刊行したついでに、これまでの詩集についてもどんな思いで刊行したのか振り返ってみたい。 まず、詩集「思い出せない日の翌日」は…

詩集つれづれ=問わず語り・その2

『詩集つれづれ=問わず語り』その2 5. 詩集「インサイド・アウト」について 詩集「インサイド・アウト」は、肉親の死がきっかけとなって生まれた。詩集のはじめの数篇は故人への思いを述べている。詩篇は、日常の何気ない情景の中に感じられる喪失感をさ…

「南原充士」自作英訳小詩集(その4)

A shadow Thinking that it was a haystack , I approached to it, but it was only a shadow Oxen were confained in a plane ,just after the last crying Long time has passed since cowboys stopped whistling I didn't look back after I left the bar…

「南原充士」自作英訳小詩集(その3)

For fun Completely drunken Feeling very good Dust and garbage By the magical cane Change into a field in bloom All at once To Ta run run To Ta run run The world goes round Dogs, cats, cockroaches , Tails of reptile Living things And not li…

「南原充士」自作英訳小詩集(その2)

Ever after A lot of things happen in an instant Too many cries are heard in the areas far away Tears shed and wet the ground inconstant They walk around where the homes existed on the way A boy passes by without facial expression A girl st…

「南原充士」自作英訳小詩集

“Some poems written and translated by Nambara Jushi” [Contents] Hydrangea Nothing special No A little bit Pastime Ever after A flag A song Structure of mind Refrain For fun A canoe Suddenly Soup Like my age A shadow Easy Don’t come here Fr…

小句集「秋思」

小句集 『秋 思』 (学園の秋) 太鼓打つ 紅葉学園 応援団 秋晴れに ソプラノもあり 野球場 木隠れの 小鳥チチュチチャ 秋はずれ コスモスの 耳を聾して 車行く つかの間の 静けさありて 思う秋 (言海) 小春日に しおり挟みし 大言海 秋ひとつ 思いはふた…

小歌集「秋風に寄す」

小歌集 『 秋風に寄す 』 (オレンジの縁) つらいなど 口にはしない シルエット 光り射す手に オレンジの縁 たいへんな 一日だけど 心して ぬくもり拾い 眠りの園へ 泣き喚く みずからの胸 見据えれば 絶海の島 おぼろに浮かぶ (通い路) 秋風の 心静かに 吹…

南原充士詩集「花開くGENE」刊行のお知らせ

私事ながら、小生の詩集刊行のお知らせです。 今月一日付けで、「洪水企画」(代表:池田康氏)から、「花開くGENE」というタイトルの詩集を出しました。 「はなひらくジーン」と読みます。 ジーンとは、英語で「遺伝子」のことです。 33篇の詩を収めていま…

小句集『夏から秋へ』

小句集『夏から秋へ』 (お取り寄せ) 奪い合う 秋の新作 在庫無し 寝静まる 家屋露わに 稲光る 廃屋は すすきに隠れ 人の声 (現 物) 極小の ドラムを叩く 虫の声 極大の 夢幻広げる 秋の空 現物の あるがまんまの 秋の影 (ガラクタ) ガラクタも 光を浴…

小歌集『ぱぱいやままん』

小歌集「ぱぱいやままん」 (疼痛) 隠れ家の 戸口破られ 隙間風 見えない刃傷 疼痛と化す 藪からの イレクトファラス 如意棒に 戸惑い吠える 昼下がりの犬 (涙の海) 血と涙 海水と化し 肉と骨 土と変わりて 命生む床 (わけもなく) わけもなく 泣き続け…

小歌集『光る秋』

小歌集『光る秋』 (ひかり) 限りある いのちは光 目の中に 動きの先に 涙とともに 逝きてなお こころに灯る 光あり ぬばたまの闇 照らすいのちの ただひとり 別れも告げず 去るひとの 背中は透けて 声も届かず (とらわれびと) 危うさの 何かに気づく 今…

【宣伝です!】=南原充士【文学のデパート】《詩歌篇》=『きままな詩歌の森』

先日、親しい詩友と話をしていて驚いたのは、小生のブログを知らないということだった。 宣伝しておかないとだれも読んでくれないことに気がついたので、たまにはPRしたいと思います。 こちらもどうぞよろしく! 詩と俳句と短歌をたっぷり載せていますよ!…

句集『あきらめの夏』

句集『あきらめの夏』 (あきらめの夏) これでもか お化けを見ても 魂消ない もうろうと 魔羅炎天に 誘われず しんねりと ふて寝の野猿 雷落ちて (夏女・夏男) とりあえず 善男善女 浴衣がけ 花火って 胸キュン空で ぱっと散る 水平線 おまえに決めた 水着っ…

歌集『悲しみの夏』

歌集 『悲しみの夏』 (猛暑) 猛暑なら 海へくりだし むき出しの 背中を見えぬ 光で照らす (フランス革命) 流血の ページの上に 取り澄ます 紳士淑女の サミットありて 戦争と 平和はもたれ 合うものか いのちも金も 嘘も真も 嘆いても 地球は周り 腹は減る…