南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

山本萌著『猫(ラン)と握手』

山本萌著『猫(ラン)と握手』。12年間一緒に過ごした愛猫ランとの思い出を生き生きと描いた心温まる手記。保護センターからやってきた子猫は病気や数々の失敗を克服して馥郁たる猫に育った。その愛するランを失った悲しみは痛切。「忘れないよ、永遠に」…

近澤有孝詩集『とてもいいもの』

近澤有孝詩集『とてもいいもの』。持病をかかえての日常生活は落ち込むことも多いと思うが、様々な出来事や経験を詩に転化することで救いや希望を見出し、更に発展させて読者を喜ばせる物語世界をプレゼントする内容となっている。確かな目と言葉と他者への…

旧街道

詩集『エスの海』(昭和58年刊)より抜粋 第三詩集『エスの海』も私家版につき、ほとんどご覧になった方はいないと思います。 わずか10篇を収めた詩集ですが当時としては新しい書き方にも挑戦しています。 ======================…

孤愁

Loneliness comes to me suddenly, I hesitate to go to bed soon, How do I do with the solitude? No one can help me get out of myself. All I can do is to wait until I become sleepy. 孤愁 突然寂しさに襲われる すぐにベッドに行くことがためらわれ…

南原充士 プロフィール

南原充士プロフィール(2023.6) : 南原充士の『きままな詩歌と小説の森』 (exblog.jp)

南原充士 プロフィール

nambara14.exblog.jp/32905878/

橘しのぶ詩集『道草』

橘しのぶ詩集『道草』。懐かしい記憶や悲しい思い出が夢想や懐旧を通じて深く心を打つすこし怖い物語に変容する。現実が幻想へ変わることで深い悲しみや辛い記憶を受け止めることができる。豊かな想像力と言葉の表現力が詩と死の繋がりを強く意識させるこの…

中川望詩集『まっすぐな霧の道』

中川望詩集『まっすぐな霧の道』。通勤電車で通う日々にふと浮かんでくるイメージがユニークな詩になる。一旦領有が閣議決定された孤島の実在が後に否定された話などさまざまな知識や想像力が駆使されて意外性に富んだストーリーが展開される。亡母がくれた…