南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

詩集の感想

珍しく、拙詩集を読んだ感想を寄せてくれた読者がいたので、嬉しくなりました。 「詩集『インサイドアウト』 →ハードボイルド的な鋭い文章に感じました。人間の感覚を文章にしているような、難しい表現を纏めているような、たぶん南原さんならではの表現なの…

秋の収骨

秋の収骨 二連続 ―母(2023.10.6逝去)と義弟( 2023.10.11逝去)― Born alone, Dies alone, In the late Autumn. ひとり来て ひとりで帰る 秋の暮れ 人により 顔を違えて 秋の風 冷涼は 我が世の秋か 野辺送り Putting a piece of the cremated bones and rem…

母に

久方の 光射し来る 秋の日に 白寿の母は 永遠に眠りぬ 頬に触れ 手を取り声を しぼれども まどろむままに 母は答えず 思い出は 川の流れか まどろみか 帰らぬ時を 遡る舟

新いきる詩集『死んだ女』

新いきる詩集『死んだ女』。亡夫への思いを繰り返し言葉にすることで救われる未亡人。高齢化社会を迎えて最愛の伴侶を失って一人暮らしを余儀なくされる老人が増えている。素直に自分の心の寂しさを訴え亡夫との思い出や会話を詩として表現することが新たに…