南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2014-01-01から1年間の記事一覧

『良識ある人』(価Ⅲ=47)

『良識ある人』 価値観の研究 第三部 その47 1. 世の中では日々なにかしらの事件事故が起きる。個人レベルでもいろいろな出来事が発生する。その都度なんらかの 状況判断と行動を求められる。自分が信頼できる判断と行動をする人間がいると頼もしく思え…

『価値観の変更について』(価Ⅲ=46)

『価値観の変更について』 価値観の研究 第三部 その46 1. 価値観はひとそれぞれであり、それら異なった価値観を持つ者同士がい かに共存共栄できるか、が重要なテーマであると思うが、ひとつ考えておく べきこととして、価値観の変更ということがあると…

『価値観の整合性』(価Ⅲ=45)

『価値観の整合性について』 価値観の研究第三部 その45 1. 価値観はひとそれぞれだが、あるひとの価値観は論理的に整合性のある 価値観だろうか?それともさまざまな矛盾をはらんでいるものだろうか? 厳密に言えば、完全に整合がとれているはずがない…

『接し方』(価Ⅲ=44)

『接し方』 価値観の研究 第三部 その44 人間は複雑怪奇であるが、ある程度の性向はつかめる。たとえば、どんなふうに接すれば前向きに受け入れてもらいやすいかどうかというようなことである。 批判的な口調で、「いつも遅刻してくるのはけしからん。今度…

「英詩の勉強会」

『英詩の勉強会』に参加して 平成26年11月8日自由が丘で開催された、『英詩の勉強会』に参加した。講師はヤリタミサコさんと南川優子さん。おふたりともよく勉強されていてきわめて刺激的で内容の濃いレクチャーだった。 ヤリタさんは、メキシコ系アメ…

「菱田春草展」を見て

「菱田春草展を見て」 平成26年10月3日、東京国立近代美術館で開催中の菱田春草展を見た。 その感想をすこし記しておきたい。 1. さまざまな描き方の試み 菱田春草は、それまでの日本画の伝統的な技法を問い直して新たな技法を追求しつづけた。 たと…

「犯罪等にまきこまれた場合の対処法」(価Ⅲ=43)

「犯罪等に巻き込まれた場合の対処法」 価値観の研究第三部 その43 1.だれしも身に覚えのないことで言いがかりを付けられたり、事故にまきこまれて不当な要求を受けたりすることがある。 損害賠償や刑事事件になれば、弁護士など法律の専門家に相談する…

『一億人のための人生読本』(構想)(価Ⅲ=42)

『一億人のための人生読本』(構想) 価値観の研究第三部 その42 1.死というものをいかにとらえるべきかということを考えてみたら、生をいかにとらえるべきかという問題と切り離せないことが分かった。 そこで、「人間の一生とはなにか?」というテキスト…

一般人のための『人の一生とはどんなものか?』(価Ⅲ=41)

「一般人のための『人の一生とはどんなものか?』」(試案) 価値観の研究第三部 その41 1. 出生 人間は哺乳類。動物の一種。生物の一種。 男女の生殖行為により、女は妊娠し、胎児が母体の子宮の羊水の中で10月10日過ごして順調に成長すると出産す…

逆翻訳

『逆翻訳』 外国語を日本語に翻訳するという例はよく見られる。 日本の古典文学を現代語訳するという例もある。たとえば、源氏物語の現代語訳など。 同時代人の文章だって、実際には自分の言葉で置き換えているはずだから、それも一種の翻訳と言って良いだろ…

子供たちのための、『人の一生とはなんですか?』(価Ⅲ=40)

子供たちのための、『ひとの一生とはなんですか?』(試作) 価値観の研究第3部 その40 1. 生まれる お父さんのおたまじゃくしがお母さんのおなかの中の小さな卵に入ると赤ちゃんのもとができます。 赤ちゃんのもとは10月10日たつと大きくなって、…

『人間ガイドブック』の試み(価Ⅲ=39)

『人間ガイドブック』への試み(価Ⅲ=39) 価値観の研究第三部その39 1. 死についての体系的な教育とそのための教材の必要性を認識すれば、そ れを具体化したいのが人情だろう。 2. 死についての教育体系としては、一例としては、 ① 幼稚園向け ② 小…

『死についての教育』(価Ⅲ=38)

『死についての教育』(価Ⅲ=38) 価値観の研究第三部 その38 1.死は忌まわしいことなので、正面から向かい合うことがはばかられるという事情もあって、死についての教育は体系的には行われにくいのが現実だろう。 学校教育でも社会教育でも、死をどの…

『宇宙は論理的なのか?』

『宇宙は論理的なのか?』 価値観の研究第三部 その37 1.現在、多くの学問において使われている数学的論理は、本当に正しいのだろうか? 1+1=2とか3×4=12といった簡単な計算から、複雑な方程式の解法まで、抽象的にも現実具体的にも、もっとも…

『哲学の役割』(価Ⅲ=36)

『哲学の役割』 価値観の研究第三部 その36 1.自然科学や社会科学のめざましい発展がみられる現代社会においては、哲学の役割は相対的には小さくなったと言えよう。たとえば、アリストテレスのようなあらゆる分野に通じた偉人がいた時代と現代とでは様相…