南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

シェークスピア ソネット 141

ソネット 141 W. シェークスピア 実を言えばわたしの眼はあなたを愛してはいないのですよ なぜならあなたがたくさんの過ちを犯していることに気づいているからです でもわたしの心はわたしの眼が軽蔑するものを愛してしまうのです 心は眼と相反して盲目的に…

葉山美玖詩集『春の箱庭』

葉山美玖詩集『春の箱庭』。ホームにいる父のこと、心を病んでいた母のこと、試練に満ちた自分のことなどがありのままにだが確実な表現技巧により述べられる。最後に、希望に向けて旅立とうとする姿勢が見えるのが救いだ。「この小さな私の箱庭のような街か…