南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

シェークスピア ソネット 76

ソネット 76 W.シェークスピア なぜわたしの詩句には目新しい装飾がなく変化も素早い転換もほとんどないのだろう?時代の流行に合わせて わたしは新たに見出された手法や斬新な言葉の組み合わせに目を向けるべきではないのだろうか?なぜわたしはいつまでも…

書く楽しみ

ずいぶん長いこと文学的な活動をしてきたが、書くことはいつも重荷であったような気がする。もちろん苦労して書いたものがうまく書けたと思える時はそれなりに報いられたと感じられたが、新たになにかを書こうとするときは先の見えない道を進むような困難を…

Brexit

Brexit=英国のEU離脱は大きな話題になり続けている。 英国という言い方もUnited Kingdom of Great Britain and Northern Ireland グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国が正式名称らしい。 Great Britain とは、England, Wales, Scotland。 イギリ…

シェークスピア ソネット集

シェークスピアのソネット集は154篇から成ります。二年前から和訳に着手して現在までに75篇(+7篇)訳出しています。完訳までには更に二年近く時間を要するかもしれませんが、こつこつとやっていきたいと思っています。シェークスピア独特のレトリッ…

シェークスピア ソネット 75

ソネット 75 W. シェークスピア あなたはわたしにとって生きる糧のようなものあるいは大地を潤す季節の慈雨のようなものだあなたの平穏を守るためにわたしは心を砕くあたかも守銭奴がその富に意を用いるように、今は満ち足りた者として誇らしい気持ちでい…

谷川俊太郎

谷川俊太郎はあまりに有名なので今更とやかく言う必要がないと感じてしまうが、それでも最も気になる詩人であるのでどうしてもなにか言いたくなる。 天才詩人というのは夭折が似合うと思われてきたが、谷川俊太郎は長命であるのが意外性があっておもしろい。…

三島由紀夫

三島由紀夫は自分が若いころ非常に気にかかる人物だった。作家としてめざましい活躍をしていたうえに、楯の会を組織したり、自衛隊に体験入隊したり、ボディビルで肉体を鍛えたりと行動力が目を引いた。わたしが大学に入学した頃学生運動が盛んだったが、三…

プロフィール

1.はてなブログ 「南原充士の『続・越落の園』」 https://jushi14.hatenablog.com/ このブログでは、芸術やそれ以外のことについてエッセイ風に書いています。 特に、Yahoo!ブログから移行した「価値観の研究」は、若い人たちに是非読んでもらいたいと思…

シェークスピア ソネット 74

ソネット 74 W.シェークスピア あの残忍な官吏が保釈金など認めずにわたしを連れ去ってしまってもあなたは満足したようすを示していればいいのですわたしの命はこの詩に少しは関わりがありますそれは思い出としてこれからもあなたの中に生き続けるでしょう…

手に余る

パソコンも スマホも宝の 持ち腐れ 怒鳴ってみても 豪も答えず

政治性の問題

おそらく科学が発達した21世紀の現代においてもまだまだ解決困難な課題は政治性の問題だろう。 たとえば、与党と野党の対立がある。宗教的対立がある。思想的対立がある。価値観の対立がある。経済的対立がある。産業的対立がある。民族的対立がある。人種…

シェークスピア ソネット 73

ソネット 73 W. シェークスピア 最近まで鳥たちが甘く囀っていたが今やすっかり荒廃してしまった聖歌隊席寒さに身を震わせる枝々の上に黄葉がわずかに残りあるいは落ちつくしてしまう時期というものをあなたはわたしの中に見るかもしれない、日没の後に西空…

世界

世界には200ほどの国や地域があるが、そのうち政治的経済的軍事的文化的全ての点で国民が平和と繁栄と自由を享受している国地域はどれだけあるだろう? 先進国といえども様々な問題を抱えている国が少なくない。相対的には安定しているように見える日本も…

関心事

連作詩『時間論』は、半ばは物理学の文章のようなものだが、その問いかけは十分詩的な感動を与えうると信じて書き続けている。 人間存在の基本ともいうべき時空について根源的に問いかけることはあらゆる芸術や学問の共通の関心事だと思う。 詩として読もう…

読まれない快適

七草を 食うこともない 時を過ぐ

自分の考え

世の中情報化社会というが、あふれる情報をうまく整理して分析して自分なりに咀嚼して自分の考えをまとめる力のある人や意欲や能力のある人が乏しいことに愕然とする。 もっとも目に付くことは、マスコミの情報やマスコミ自体への姿勢の偏りだ。右翼とか左翼…

心機一転

昨年はいろいろありすぎた。 今年は新たなスタートの年としたい。 文学者として専念できる環境を整えたい。 村上春樹はとは天と地ほどの差があるかもしれないが、年齢がきわめて近いので自分としては親しみも持てるし、目標にもしやすい。 今年はなんとか読…

文学ならなんでもやりたい

はじめは詩を書いた。それから小説を書こうと思ったが、かんたんに書けなかった。30歳ぐらいで習作みたいなものは書いたが、自分なりに意識してなんとか小説らしきものが書きあがったのは50歳ぐらいの時だった。 小説『エメラルドの海』は、短編小説なが…

木村拓哉

SMAPのメンバーはそれぞれに活躍し続けているようだが、やはりキムタクは特別な存在のようだ。 正月の特別ドラマを観てあらためてキムタクの演技力に感心した。 生来の顔立ちのよさとかっこよさ せりふのうまさをはじめとする演技力のうまさ 俳優として…

インフルエンザについて

医学が進歩して画期的なインフルエンザ対策も見出されてきているが、 タイミングが悪いとその恩恵に浴するのも難しい。 昨年末喉が痛くなり、急に熱が出て、節々が痛み始め、ベッドに倒れ込んだ。 折悪しく病院は年末年始の休診時期に入っていて診察を受けよ…

記録

寒気して 吐き気発熱 目が回り 倒れ込んでは こんこんと寝る

今後のために

昏睡と 悪寒発熱 咽頭炎 眩暈無気力 鼻炎に嘔吐

原因究明

ほぼ快癒 風邪かフルーか わかっても 意味がなければ 検査はなさず

快癒

おそらくは さしものしつこい 感染症も いじめ尽くして ついに放免

第三日

錯乱も 稜線を越え 第三日

二日

惜しみない 日差したゆたう 第二日

元日

ただ青く たゆたえ海よ 元日も