南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

自分の考え

世の中情報化社会というが、あふれる情報をうまく整理して分析して自分なりに咀嚼して自分の考えをまとめる力のある人や意欲や能力のある人が乏しいことに愕然とする。

 

もっとも目に付くことは、マスコミの情報やマスコミ自体への姿勢の偏りだ。右翼とか左翼とか体制とか反体制とか与党とか野党とかの二者択一的なとらえ方から、とにかく気に入らない考え方をする者を徹底的にこきおろす。

政治家以外の一般人にも政治的なアプローチをする者が増えているような気がする。

グローバルな教養とそれなりの社会的地位を持ち中立的な判断を求められるはずの多くのひとびとがなぜか偏見にとらわれる傾向があるように見える。

知性十分と思われるベストセラー作家にも、ひたすら現政権を批判すればいいと思っているのか、作家としての戦略上あえてそのような発言を続けているか明らかではないが、うんざりするような低次元の書き込みをして正義漢ぶっているものがいるのには唖然とさせられる。

自分はかつて『価値観の研究』という論考を折に触れて書いたことがあるが、ごく常識的な一市民の立場からさまざまな問題について分析しようと思って自分のブログに発表したものである。最近また世の中を正確に客観的に観察し評価し自分なりの考え方をまとめて発表したいと思っている。うまくいくかどうかわからないが、こんがらかった縄をほどく試みのようなものも有意義ではないかとは思う。