南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

夏目漱石「文学論」に見る漱石の「決断力」

【 夏目漱石「文学論」の「序」に見る決断力 】 夏目漱石の「文学論」の「序」は、漱石の率直な息遣いがうかがえて実におもしろい。 いくつかのポイントを列挙してみよう。 1. 明治33年、第五高等学校の教授時代に、希望したわけではないのに、校長と教…

夏目漱石「文学論」に見る「美醜論」

夏目漱石の「文学論」を見ていたら、「連想の作用にて醜を化して美となすの表出法」という項が目に付いた。 漱石といえば、小説はあまりにも有名だが、「文学論」を読んだことがある者はすくないのではないだろうか? 天下の漱石がどんなことを言っていたの…