南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

人間はみな不完全(価Ⅱ=14)

防衛省の不祥事を見ていると、やはり人間は誘惑に勝てないものだという思いを深くする。 防衛省のトップになるというのはたいへんなことだ。きわめてすぐれた人材だと見てよい。 それでも、あのような贈収賄事件の当事者にあるのだから、世の中はおそろしい…

表現と本音(価Ⅱ=13)

建前と本音という言葉はよく使われる。 また、思ったことや感じたことをそのまま表現せずに、言い換えたり、やわらかな言い方をしたり、遠まわしに言ったりするということは、生活の知恵としてしばしば見られるところである。 筒井康隆、星新一、宮部みゆき…

クレーメルとツィンメルマンのデュオ

昨日、サントリーホールで、クレーメルとツィンメルマンのコンサートを聴いた。 ブラームスのバイオリンソナタ、一番から三番まで。 あまりのプログラムのよさに行く前から、期待で胸がふくらんだ。 クレーメルはぼくが愛してやまないバイオリン奏者である。…

本屋の利用法(価=Ⅱ その12)

インターネットでの情報収集が格段に便利になった現在、本や雑誌の存在理由はなんだろう? 自分の経験で言えば、人間は動物であるので、五感を活用したい。そういう観点からすれば、アナログ的な情報の触れ方も重要だ。デジタルとあいまって総合的な情報収集…

マリア・ジョアン・ピリス ピアノリサイタル

昨日(H19年11月4日)、すみだトリフォニーホールで行われたピリスのピアノリサイタルを聴いた。 曲目は、 ヒナステラ 3つのアルゼンチンの踊り D.スカルラッティ ピアノ・ソナタ イ長調 K.208 シューベルト ピアノ・ソナタ 第13番 シューベ…

若き巨匠、ティーレマン!

本日(H19年11月3日)、サントリーホールで、クリスティアン・ティーレマン指揮によるミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートが開かれた。 演目は、 R・シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」 R・シュトラスス 交響詩「死と変容」 ブラー…