南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『 死から見た生 』(価Ⅲ=20)

『 死から見た生 』 価値観の研究第三部 その20 1.自分の死を想定して、そこから生きている自分を眺めてみるというようなことをしてみると、生と死というものがより密接に思えてくるかもしれない。 さらには、心身の能力が衰えて、十分な活動ができなく…

『 死の社会性 』(価Ⅲ=19)

『 死の社会性 』 価値観の研究第三部 その19 1.死は個人のものだが、死の社会的な関わりは無視できないものだと思う。 それは生と死とをひっくるめた社会性と言えるかもしれない。 生老病死は、すべての段階でなんらかのかたちで他者の助けを得て成り立…

『 死後の世界 』(価Ⅲ=18)

【 死後の世界 】 価値観の研究第三部 その18 1.死後の世界については、古来さまざまなことが言われてきたが、だれにも確かめることはできない。 エジプトのミイラは人間が蘇ることを信じた上での制作だっただろうし、仏教の浄土や地獄、輪廻といった考…

『 ホスピスなど 』(価Ⅲ=17)

『 ホスピスなど 』 価値観の研究第三部 その17 1.死への道筋がさまざまであって、多くの人間が老いや病気や事故等により介護が必要な状況に追い込まれる時代状況の中で、人間が尊厳ある死を迎えられるようにすることは社会的に重要なことだろう。 医療…

『 自殺について 』(価Ⅲ=16)

『 自殺について 』 価値観の研究第三部 その16 1.死を恐れる人間の多い中で、自ら命を絶つ人間もいる。 最近の日本でみれば、毎年約3万人の自殺者がいるという。痛ましいことだ。 その原因は、病苦、借金苦といった割合が多いらしい。追い詰められて、…

『 死への道筋 』(価Ⅲ=15)

『 死への道筋 』 価値観の研究第三部 その15 1.人間の死に方はさまざまだ。老衰、自然死、病死、事故死、自然災害による死、犯罪による死、決闘やケンカによる死、無差別殺人による死、テロ、戦争、戦闘、内乱等による死、刑死、虐殺、自殺、心中など。…

『 死への恐怖 』(価Ⅲ=14)

『 死への恐怖 』 価値観の研究第三部 その14) 1.死への感情は複雑だろう。恐怖感、絶望感、錯乱、無気力、あきらめなど。 漠然とした不安や自分がいなくなってしまうことへの恐怖感や精神的な錯乱にふりまわされるのはごく自然なことだと思える。 2.…

『 遺言など 』(価Ⅲ=13)

『 遺言など 』 価値観の研究第三部 その13 1.自分の死を冷静に考えてみれば、すでに故人となったひとびとがどんな死の準備をしていたかについて関心をもつだろう。 ちなみに本居宣長は、ヤマザクラを配置した自分の墓のデザインを書き残しておいたそう…

『 死の捉え方 』(価Ⅲ=12)

『 死の捉え方 』 価値観の研究第三部その12 1.人間は死を免れない。Man is mortal. 死を忘れるな。 Memento mori. ということは古来言われてきたが、そのニュアンスは、時代とともに変化してきたらしい。もともとは、「どうせ死ぬのだから生きている間…

『死について』(価Ⅲ=11)

『 死について 』 価値観の研究第三部その11 1.生老病死という言葉がある。人生を簡潔に言い表していると思う。 だれも「生まれるの」であって、気が付いたらこの世に存在するという出発点に立っている。芥川龍之介の小説「河童」のような選択権はないの…

自民党の政権復帰について

自民党の政権復帰について 民主党が三年政権を担当して疲労困憊して政権が自民党に戻ったという印象を持っている。 自民党が政権を長期にわたって独占していたことの弊害もあったが、政治経験、ノウハウ、人材等は民主党を上回っていることも確かだ。 どの政…