南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

決定権(価値観の研究=その6)

さて、問いかけは続く。 きょうは、さまざまな優先順位の決定の重要性とそれに基づく選択の話の次のステップに移る前に、 だれが決定権をもっているかが重要な要素であることを取り上げたい。 個人的な事柄であれば、当該個人に決定権があることはいうまでも…

優先順位(価値観の研究=その5)

さて、世の中には、さまざまな国家があり、国民がいて、利害関係も複雑である。 ひとつの国においても複雑さはかわらない。 世の中には、誠意と善と愛と献身と正義と勤勉と自由と無私と平和を標榜するひとばかりいるのである。 実に聖人君子のかたまりなので…

思想信条と詩(価値観の研究=その4)

難しい問いかけをしたついでに、芸術と思想信条との関係についても考えてみたい。 話をわかりやすくするために、たとえば、戦争について。 そのときどきの社会環境によってどういう立場から書いたほうが書きやすいとか発表しやすいとかが決まる。だから、絶…

宗教について(価値観の研究=その3)

科学の発達はめざましい。特に、最近の発達のスピードは驚異的だ。 それでも、わからないことは無限にあり、 まじめに考えるとだれでも狂気から逃れられそうもない。 だから、深く考えすぎないようにするか、とりあえず、わかったところを踏み台にして 次の…

美醜について(価値観の研究=その2)

美とはなにか? 永遠の課題かもしれない。 「言語にとって美とはなにか?」と問い続けてきた人も多いと思う。 ところで、今回は、あるがままの美しさについてとりあげたい。 つまり、人工の美に対して、自然のままの美というものがあるのかどうかということ…

受付の研究

最近、所要で会社に出向くと、入り口にひとがいずに、電話がぽつんとおいてあるだけのところがけっこうある。内線番号を記した紙がおいてあって、用件に応じて番号をダイアルするしかけだ。それでやっと連絡が取れる。 クレジット会社なども、電話してみると…

詩の需要

詩は商品になりにくい。 小説なら、ベストセラー。文芸誌。単行本。文庫本。いろいろな発表の機会があり、売れる商品として存在する。原稿料をもらうこともふつうにありうる。 詩はどうか? 一部の詩集は売れるがほとんどはすこししか売れない。原稿料をもら…

いい詩との出会い!

いろいろな詩を読むことはあるが、感動する詩に出会うことはめったにない。 こちらの感度がにぶいのか? それとも詩のできがいまいちなのか? よくわからない。 きのうは、ふとある詩のHPで、ビビッと来る詩に出会った。 そして、はじめて感想をメールで送…

桜談義・補遺

桜を詠んだ和歌には秀歌がたくさんあるが、 特にすぐれた和歌を2,3あげるとすれば、 万葉集 梅の花咲きて散りなば桜花継ぎて咲くべくなりにてあらずや 古今集 久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ 紀友則 花の色はうつりにけりないたづらにわ…

桜談義

桜は今では日本を代表する花だろう。 花見は全国的なイベントだ。 悲喜こもごもかもしれないが、桜がインパクトを持つことの現われだろう。 桜を読んだ歌も多い。詩も書かれている。 最近、とある詩人仲間と桜の詩の話をしたり、実作をしたりしたので、余計…

あらためて、「鈍感力」(渡辺淳一著)を推す!!!

渡辺淳一(敬称略)は、ぼくの尊敬する作家である。 いつも人間の本質的なテーマに立ち向かう。 大胆にして繊細。 取材も念入り。 たとえば、「愛の流刑地」でも、愛の絶頂で恋人を絞め殺すに至る状況を仔細に描写している。 医学的に、そしてまた法医学的な…

千住真理子

6日の千住真理子のコンサート。慶応義塾150周年記念ということもあり、なかなかアットホームな雰囲気の中で、プログラムにも工夫をこらした内容で行われた。 曲目は、 バッハ 無伴奏バイオリンのためのパルティータ第三番より ガヴォット ホフマイスター…

ケイタイのジレンマ

最近、職場が変わった。 一番ショックだったのは、ケイタイが使えなくなったこと。 都心のオフィスビルの中でケイタイが「圏外」になるなんて想定外(!)だった。 同僚にいろいろ聞くと、たしかに通じにくいが、なんとか通信はできるという。 そこで、普段…