南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

望月遊馬詩集『白くぬれた庭に充てる手紙』

望月遊馬詩集『白くぬれた庭に充てる手紙』。常に新しい詩表現を模索してその成果を遺憾なく発揮し続ける著者の新刊は、故郷広島の思い出や歴史を踏まえた美しい物語詩となっている。特に宮島については地元への愛着と共に猿の扱い方についての批評的視点も…

大家正志詩集『一瞬の不安』

大家正志詩集『一瞬の不安』。禅問答のようだがもっと生身の人間の感覚に近い。民話や伝承のようでもあるがもっと現実の感性に近い。文学芸術はもとより哲学や物理学など幅広い知識と経験に裏付けられながら、どこか自分の本音が漏れるのがユーモラスだ。理…

違和

心が震える仕組みは人によって異なる 共有できる部分とできない部分とがある 芸術的な感動の場合評価が関わってくるとややこしい 時として貶しあいに通じる なんらかの権威が評価に重み付けをすると 社会的な評価の序列が定まってくる そのような力学の中で…

諦め

罅割れる 自負剥がれ落ち 鮫肌の 仮面被って 繕える自我

丸田麻保子詩集『カフカを読みながら』

丸田麻保子詩集『カフカを読みながら』。カフカや芥川龍之介の小説や様々な映画の場面や自らの経験を通じて、生きる上で感じるさびしさや人恋しさが抑制のきいた巧みな表現により詩化されている。既存の作品を利用して新しい世界を創り出す力量は並大抵では…

コロナ感染記

のどの痛み、咳、痰、頭痛、悪寒に息苦しさ、胃腸の不快感、全身脱力感、腰痛、 全体としてインフルエンザのような症状に思えたが、病名はよくわからなかった、 土日故病院は休み、 救急車を呼ぶにはやや重篤度が足りないかと思って、じっと自宅で寝ていた、…