南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2020-03-23から1日間の記事一覧

シェークスピアのレトリック

シェークスピアはレトリックの神様というイメージが強いが、 ソネット83を読むと、意外なことに、当世はやりの飾り立てた技巧や美辞麗句に 批判的で心の底から発せられる真実の言葉こそ詩であると言っているのは面白い。 おそらく当時のライバル詩人たちは…

シェークスピア ソネット 83

ソネット 83 W.シェークスピア わたしの見る限りあなたが粧をする必要があったことは決してなかったのであなたの美しさに粧が施されることはなかった負託を受けた詩人が発する粗雑な言葉をあなたの美しさが凌駕していたことをわたしは気づいていた、あるい…