南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2020-04-14から1日間の記事一覧

ため息

ため息 ちっぽけな 自分であれば 沈黙が ふさわしいとも 思いつつ生く 愚かなる 自分であれば 賢明な 知者の言葉に 耳を傾く さりながら 自分は自分 ほかならぬ 生きるため息 漏らすことあり 結局は 良心的に 迷いつつ 決めるしかない 危機のさなかに 晴れた…

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カレンダー コロナより 怖い偏見 憎しみを 弱める薬 開発望む 思い出す 違う意見を 排斥し 罵り合って 叩き殺した 絶望を 希望に変える 魔法薬 危機の今こそ 投入の時 できるだけ こきおろさない けなさない ちがういけんを もつのはしぜん 全力で 取り組む…