南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

ため息

 

    ため息


ちっぽけな 自分であれば 沈黙が ふさわしいとも 思いつつ生く

愚かなる 自分であれば 賢明な 知者の言葉に 耳を傾く

さりながら 自分は自分 ほかならぬ 生きるため息 漏らすことあり

結局は 良心的に 迷いつつ 決めるしかない 危機のさなかに

晴れた日の 大きな緑地に 子供らは ラグビー野球 自転車をこぐ