南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2020-04-21から1日間の記事一覧

ひとりの文学者として

ひとりの文学者として 文学者である前に人間である。だが、文学表現をするとき文学者になる。人間という無限は有限でしか表現できないことを熟知している人間として。宇宙という巨大な広がりの中に一滴のしずくを落とすことこそはるかな隣人へと思いを伝える…

手紙

手紙 在宅の アルピニストの 言うことにゃ 家を掃除し 手紙を書こう そう言えば メールばかりで 手で書いた 手紙はがきを 出すのもまれだ 悪筆は 直らぬけれど 自分なりに 一字一字に 思いを込める 声かける 電波に乗せて 笑う顔 エレクトロマグネティックの…