南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2020-06-04から1日間の記事一覧

幽囚

幽 囚 南原充士 果て知れぬ思いをかかえて有機的に暮らす 照葉の輝きに心は恥じらう寝違えた首筋が体のありかを知らせる こんなに胸騒ぎがするのに空腹はやってくる とらえどころのないものの中でただ失われ行くのは耐えられないと電柱の鴉に叫んでも底知れ…