2020-06-04 幽囚 コロナ詩篇 幽 囚 南原充士 果て知れぬ思いをかかえて有機的に暮らす 照葉の輝きに心は恥じらう寝違えた首筋が体のありかを知らせる こんなに胸騒ぎがするのに空腹はやってくる とらえどころのないものの中でただ失われ行くのは耐えられないと電柱の鴉に叫んでも底知れぬ闇は 知らん顔してそこまでやって来ている