南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

宣伝『カンダハルの星』

外出自粛の中で、読書は有意義な時間の過ごし方の一つだと思われます。

Kindle版『カンダハルの星』は2018年刊行の小説です。

この機会に是非お読みくだされば幸いです!

 

小説『カンダハルの星』の紹介文です!


 アフガニスタンの四人の女性兵士がアメリカの支援によりヘリコプターのパイロットになるための訓練を受けるためにアメリカにやってきた。四人のうちのひとりシターラが交通事故で下半身を傷めて帰国することとなった。その治療に当たった医師デヴィッドとその妻はるかはシターラの送別パーティーに招かれ、そこでマリーハ、キキ、ロクシャーナの三人の訓練生と知り合った。はるかはマリーハにお茶を教えることになり、マリーハはときどきはるかの家を訪れた。デヴィッドの誕生祝いにマリーハたちが招待されてマリーハは着物姿でデヴィッドたちにお茶を振舞った。デヴィッドはマリーハのことを密かに気に入ったようだった。あるときはるかの甥のさとるがアメリカにやってきて、はるかはマリーハをさとるに紹介した。二人はボーリングや食事をして楽しんだり、イスラム教の教え、女性の服装や地位、戦争に苦しむ国民の生活の様子などアフガニスタンの諸事情について色々な話をしたりした。
 はるかの母が危篤というので急遽はるかは日本に帰った。その間にはるかを訪ねて来たマリーハはたまたま在宅していたデヴィッドにレイプされてしまった。妊娠中絶も経験したはるかはひどく落ち込んだが、訓練教官ユージンの配慮によりなんとか訓練をつづけることができた。マリーハとユージンの間にはやがて愛が生まれふたりは深く愛し合う関係になった。訓練も順調に進んでいたあるとき、基地内の兵士による銃の乱射事件が発生し、ユージンもそれに巻き込まれて命を落とした。マリーハは大きなショックを受けもはや訓練修了は断念せざるを得ないと思ったが、果たしてマリーハは訓練を修了できたのだろうか?