南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

今後の見通し

4月7日に緊急事態宣言が出された。一か月間だから5月6日までだが、感染の状況によっては延長がありうるかもしれない。

頭の体操をしてみれば、こうなる。

1.もし何か月もこの状態が続けば、おそらく多くの企業が経営難に陥る。社員も相当数が失業する。それを公的な給付や助成や融資で賄うとしても資金的には限りがあるだろう。

するといつかは多くのひとびとが生活苦に耐えられなくなって外出自粛を破って働いたり用を足すようになるだろう。

その結果感染がまた拡大して死者数もふえるだろう。

そのとき政府はどうするのだろうか?

再び緊急事態宣言を出すだろうか?

それとも外出自粛を今よりも緩和して限定的な範囲にとどめるだろうか?

あるいは、経済活動と国民の生活の維持のためにはある程度感染者と死者が発生することはやむを得ないと苦渋の決断をするだろうか?

 

さらに、最悪の場合、コロナ危機が1年も2年も続いたらなんらかのかたちで経済活動や国民生活の制限を緩めざるを得なくなるだろう。ウイルスにやられる前に貧困にやられてしまうからだ。

 

2.以上のような想定は実に希望がないが、では、楽観的な展望をすればどんなことが考えられるだろうか?

 

①外出自粛が功を奏して感染が激減して、経済活動が再開され、人々は普通の生活に戻れる。

 

②治療薬が発見あるいは開発され、コロナウイルスの治療が可能になり、死者数を大きく減少させることができるようになる。

ワクチンが開発され、感染予防が可能になり感染者が激減するとともに死者数も激減する。

多くのひとびとが感染しても軽症で済み、免疫を獲得することで、社会全体として感染が激減する。

 

このような経緯を経て、世界のコロナ危機が沈静化すれば、また人や物の国際交流が再開され、貿易やビジネスも活発さを取り戻し、観光客数も回復し、人々の生活も元通りになる。

 

(参考)

medium.com