2020-09-08 詩「砂漠」 コロナ詩篇 砂 漠 南原充士 濡れている 拭き取る まだ濡れている ぬぐいとる くさい 消臭剤をふりかける 嗅ぐ 準備はととのった なんのための? 外出はしない どこかにこもるか なにかがやってくるか 早くしないと じわっと汗がにじんでくる ふと気が遠くなるような気がした 目覚めれば砂漠にいるだろうと ささやく声が聞こえた