さて、新聞やテレビの論調もかなり出されたので、とりあえずの状況整理をしたい。
1.まず対策としては
(1)アメリカ独自の対策・・・金融安定化法による不良債権の買い上げがメイン
その他、公的資金による資本注入、個人預金保護、
金利の引き下げ、貸し渋り対策(資金の供給)、減税、住宅ローン滞 納者への支援、倒産企業の処理、金融秩序の回復、失業対策、福祉政策など
(2)国際的協調による対策・・・政府・中央銀行による公的資金の活用、資金供給、金利引き下げ、
(3)国別・地域別対策 ・・・ EU,ロシア、中国・韓国、東南アジア、インド、など国別・地域別の対策
(4)日本の対策 ・・・① 国際協調の促進
② 国内対策・・・総合経済対策、追加対策
2.今後の見通しとしては、
(1) 望ましい見通しとしては
① 金融安定
② 景気回復
③ 雇用安定
④ 消費安定
⑤ 社会安定
(2) 最悪のシナリオは
① 金融破たん・崩壊
② 経済恐慌
③ 企業倒産の激増
④ 失業者の激増
⑤ 生活困窮者の激増
⑥ 社会の混乱
3.総括としては、
アメリカをはじめとする各国が、一致協力して金融危機を乗り切れるような対策を適時適切に講じることを通じて、徐々にではあるが、金融不安は解消に向かい、経済活動の安定化がはかられることが望まれる。
そして、英知を結集すれば、不可能ではないことは、これまでのマクロな分析でわかっていると思うので、関係者は、是非サクセスストーリーを目指してがんばってほしいものだ。