2020-12-12から1日間の記事一覧
志村喜代子詩集『人隠し』。時間は過ぎ去りすべては失われる。ここにはここにはいない者への眼差しがある。時は人隠しの魔として君臨する。人間は、抗いようもない時間や逃げようのない運命に翻弄され、現実を直視しつつ生きざるを得ない。冷徹な目で描かれ…
日暮れ 南原充士 日が暮れた空き地に 若者が群れている。 昼間は暑すぎるので 涼しくなってから 表に出てきたのだろうか? シルエットのひとたちが 通りを歩いていく。 蝉はおとなしく鳴いている。 鴉はいなくなった。 突然暴走族がやってきて あたりは騒音…