南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

ウイルス

陰険で 胡散臭くて 手ごわくて

阿鼻叫喚の 地獄に堕ちて

 

不確かな 知らせ飛び交い 不信感

罵詈雑言の 修羅場出現

 

国ごとの 人物金と 法令と

慣習常識 違いを超えて

 

だれもみな 惑乱の淵 溺れるを

逃れんとして 狂人と化す

 

まりし 治療法なし 手探りで

奮闘するを 責めるは非道