南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

ツイート・アディクト

 

     ツイート・アディクト       


真率の 思い述ぶれど 届きえぬ 空しさあれど 筆は絶つまじ

真実は すこし退屈 読み過ごす ツイート消えて 溢れる噂

深く問う 意味はわからぬ ただすこし 寄り添いてみて なにかが通ず

ツイートは ある種アディクト だとしても ぎりぎり漏らす 心の奥処

落ち込めど 気持ち切り替え リセットし すこし前向き ちょっと横向き

崖っぷち しがみついたり もがいたり よじ登ったり 這いずり上がる

これほどの 試練に遭えど めげはせず ひたすら愚直 じっと耐え抜く 

褒められも けなされもせず ここにいて 玄米三合 味噌と野菜と

通勤は なかなか減らず なりわいの 狭間にありて 苦悩は深し

逼塞は いかなるかたち 生きるため 家にありても 遊びの心

八割の 自粛要請 守りつつ 効果出でよと ひそかに願う

家にあれば けに盛る飯を ひきこもり 家にしあれば 今日もけに盛る

ひきこもる ひとりぽっちの ひかげから ひめいあげても ひとにとどかず

こうなれば ここしかないよ こんなにも こまっていても こたえはでない

できるだけ でかけないでと でぶしょうの でっぱりをはう でんでんむしみる