南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

早矢仕典子詩集『百年の鯨の下で』

早矢仕典子詩集『百年の鯨の下で』。一見静かな筆致の中に浮かんでくるのは、研ぎ澄まされた感覚で捉えられた日常に潜む暗黒だ。漆黒の闇でこそ見えてくる光によって人は生かされるのだろう。たとえ時間が大切なものを奪っていくにしても、わたしたちは晴れ上がったそれぞれの空へ解き放たれるだろう。