南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

ヤリタミサコ詩集『月の声』

ヤリタミサコ詩集『月の声』。空想奇談とも言うべき語り口のおもしろさと人生経験の深さを踏まえたアフォリズムが、古い橋や月や不思議なカメラをめぐって卓越した詩の世界を生み出している。「住む」の発想もユニークだ。「橋」はすぐれた英訳も付されているのが注目に値する。豊かな結実を喜びたい。