南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

吉田博哉「橋のなまえ」

吉田博哉「橋のなまえ」(詩誌「Culvert No.2」)。「浴渡橋、久米路の橋、来るか橋」など橋に係る短い詩が七篇。「橋の工夫」の橋にまつわる奇妙な思い出や夫婦の微妙な感情が風変わりな橋の名前に託して巧みに描かれる。七つの悪夢のような奇談がややホラーの趣もあって強く読者を惹きつける。