南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

冨上芳秀『スベリヒユの冷たい夏』

冨上芳秀詩集『スベリヒユの冷たい夏』。言葉遊びのかげに人間への深い洞察がある。「死への恐怖を回避するものとして詩があり、透きとおった白い肌を持つ美しい女(死)と夜ごと激しくセックスすることで『詩』を書くことができた」。エロティシズムは悲しい人間の性(さが)でもあると見抜いている。