南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2007-02-16から1日間の記事一覧

フィクションの力

さて、精神の自由については前に書いたので、次は、少し具体的な話をしよう。 世の中にはさまざまな掟がある。掟は破れば罰せられる。掟は時代とともに変わる。 たとえば、法律がそうだ。 刑法に犯罪はどういうものかということが書いてある。 犯罪に応じて…

覚醒の恐怖

前に、村上龍が、「小説に役割があるとしたら『精神の自由』を確保することだ。」というような趣旨の発言をしていることを紹介したことがあるが、あらためて、文学の役割を考えてみると、「精神の自由」の確保ほど重要なことはないと思う。 世の中の動きはめ…