南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

二条千河詩集『亡骸のクロニクル』

二条千河詩集『亡骸のクロニクル』。宇宙、時空、地球といった壮大な構図の中で人類の歴史が冷徹にとらえられる。ほとんど喜びや希望に満ちた情景は描かれず、科学館の展示を見るような視点から、無数の人々の骨片を踏み越えて行くしかない人間の冷厳な現実が示される。