南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

渡辺みえこ詩集『押し入れのひと』

渡辺みえこ詩集『押し入れのひと』。78歳までの来し方で最も印象深いのは家族、特に母のことのようだ。幼いころから母はずっと自分を守ってくれた。女性としてのアイデンティティに苦しみ、身体的な重さを抱えながら詩を書いたが、言葉を発しようとすると喉が焼けた。「九相図」等すさまじい描写だ。

 

注)詩集のタイトル中『押し入れ』にはクローゼットというルビが振ってある。