南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

ヴィヴァルディ

 ヴィヴァルディは、ヴェネツィアの作曲家、ヴァイオリニスト。1678ー1741。バッハとほぼ同時代に活躍した。

 バッハやモーツアルトほどではないにしても、かなり有名だ。「四季」は日本でもよく知られている。

 ぼくはヴィヴァルディの音楽をあまり聴いたことがないので、コメントは避けようと思うが、クラシック音楽の歴史に名を残したひとりとして注目したいと思う。

 今聴いているのは、二つのヴァイオリンのための協奏曲集のうちの5曲。

 第一印象としては、あっさりしているといった感じかな?

 ヴィヴァルディは、25歳のときに、ヴェネツィアの女子養育院、オスペリア・デラ・ピエタのヴァイオリン教師になった。彼の名声はヨーロッパ中に広まった。演奏旅行も多かった。音楽愛好家であった神聖ローマ帝国皇帝カール6世に作品を捧げ、皇帝と音楽談義をし、皇帝から金メダルや多額の下賜金を賜った。比較的めぐまれた生涯を送ったせいか、彼の音楽は明るくて屈託がない。魅力でもあり物足りなさでもあるかもしれない。

 モーツァルトに比べると、見かけは平穏な人生だったと思える。

 おそらく作曲家としてはモーツアルトには及ばないだろうが、まだまだ聴いたことのない名曲が隠されているのかもしれない。ヴィヴァルディの曲をもっといろいろ聴いてみたいと思う。