南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

吉田義昭詩集『幸福の速度』

吉田義昭詩集『幸福の速度』。まだ60代だが、あえて「老人」という位置から自分の人生を振り返り、家族や友人知人やその他のひとびとや犬との出会いと別れをしみじみとつづっている。事実や経験をできるだけ生かし少し諧謔も交えて人生の感動を語り続けようとする詩人の境地はこの上なく渋くて深い。