南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

書いた文章と書いた本人

SNSなどの書き込みは本人の実像とずれがある。意図するかどうかとは別にそのズレは避けられないもののようだ。

気を付けなければならないのは、そのズレがマイナスの効果を及ぼすことがあることだ。バイアスのかかった批判、過剰な自意識、食傷気味の饒舌など、読むものを遠ざけるおそれのある書き込みをしやすいことだ。

それを書いた本人と実際に会って話してみると実に謙虚で的確でほどよいインパクトのある話ができることがあって驚かされることがある。

SNSやブログなど気軽に書き込める場が増えているという状況の中で意外な落とし穴があることに注意したほうがいいと感じている。なにかを書き込む際には、十分自己チェックをしたうえでアップすべきだと自戒を込めて強調しておきたい。