南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

安倍首相についてのコメント

どこの国の首相や大統領も称賛されることは少なく多くは批判にさらされるようだ。それにしても、SNS などを見ると、安倍首相についてここまで言うか!と思われる書き込みが目立つので驚く。長期政権を維持しているということは、支持者が多いと言うことの表れであり、無能呼ばわりするのはいかがなものだろうか?どんな人間も完ぺきということはないので、的確な批判をすることは重要だし、それがいかに受け入れられるかをフォローすることも大切だと思う。

政権交代を望むなら選挙が最大のチャンスだ。普段の発言や活動に加えて選挙に重点的に取り組む必要があるだろう。法律に基づく適正な手続きが担保されることは内容とともに見逃してはならない重点事項である。

与党と野党という構図は批判や対立を通じてよりよい政策が遂行しうるようになるために有意義である。真剣になればなるほどバトルの様相を呈することがあり、罵倒し合う場面も見られる。それでも、マナーとかエチケットを欠いては先進国とは言えないのではないだろうか?

一般人もまた嘘つき、無能などと度を超した発言を繰り返すのは礼儀をわきまえた良識人がすることとは思いにくい。

ひとはともすれば、右翼と左翼とか賛成反対とか与党と野党とか対立関係で整理しようとする傾向があり、中立的な視点から是々非々で政策を虚心坦懐に評価する客観的で冷静な姿勢を失いがちである。

互いに相手にマイナスのレッテルを貼り合って罵倒し合うだけでは進歩はない。政治の悪い面に振り回されることなく、プラスの役割に注目して、広い視野から日本全体のために協力する寛容さが求められていると思う。

特に新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている現在、日本人の賢い判断と行動と理解と協力こそが問題解決に不可欠ではないだろうか?