南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

インプラント

年とともに歯が失われていく。なんとも歯がゆいがどうしようもない。歯医者通いも欠かさず歯ブラシも丁寧にやってきたにもかかわらず虫歯、歯槽膿漏が進行して、延長ブリッジが外れてやむを得ずインプラントにすることに決断した。

インプラント歯科医師にとっても難しい技術を求められるようだし、患者には大きな費用負担と辛抱強さが求められるようだ。

がりがりと抜歯されたあとにインプラントをねじ込む。すでに抜歯してあったところにインプラントをねじ込む。それぞれ二本ずつで合計4本インプラントへ。

とりあえず抗生物質と痛み止めの薬を処方された。口の中は血が出続けている。いつ止まるのやら。2、3日後に消毒、それから1,2週間後に抜糸。

順調にいけば3か月後にインプラントの上に歯をかぶせて完成だそうだが。それまでの間は片側の歯は使えないので食事のときに不便だと思う。そもそもインプラントにもいろいろ種類があることも、上下にわかれていることも、完成までに少なくとも三ヶ月以上もかかることも知らなかったし、細かな事前説明も受けていなかったのだった。

医師の方が不親切だったのか、患者のほうが質問不足だったのかは問うても仕方がない。

今自分にできることは辛抱して医師に任せてなんとか治療の成功裏の完了を望むことだけだ。

長い目で見ればやむを得ない選択だったと思っている。

早く落ち着いてほしいものだ。