南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

2007-06-08から1日間の記事一覧

小池昌代の小説

小池昌代は、今ぼくが一番興味を持っている女性詩人だ。 現実をよく観察して、大胆にして細心の言葉遣いをする。すぐれた詩人だ。 最近、小説でも大きな賞を受賞して脚光を浴びている。 そのうち、「裁縫師」という短編を読んだ。 いま64歳の掃除のおばさん…

屠殺場めぐり

たまたま本屋で見かけた本。ある女性のイラストルポライターの著書。 世界何カ国かの屠殺場レポートだ。イラスト入りでリアルに屠殺場のようすや、解体のプロセスが描かれている。牛や馬や豚など。食肉としてはなじんでいても、屠場にはなじみがない。 人間…

利害関係(価値観の研究=その23)

人間が「言うこと」と「行うこと」の間に食い違いが生じる一番大きな理由は、利害関係だろう。 いま、ドイツのハイリゲンダムでサミットが開催されているが、「各国首脳の発言をどう受け止めたらいいか?」を考えるときには、国益が基本にあると思ってよい。…