南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

僥倖

数ある小説の中から自分の小説が選ばれる確率は高くはないだろうが、ゼロでもないだろう。これだけ多くの異なる好みを持ったひとがいるのだから、自分の小説に興味を持ってくれるひとがいてもおかしくはないと思う。発表する以上内容には自信を持っているので、ひとりでも多くの方に読んでもらいたいと望んでいる。小説家としての知名度が高くない以上、なんらかの作戦を講じる必要を感じているので、家族や友人知人など機会があれば宣伝をし、SNSでも繰り返しお知らせに努めているが、なかなか目に見える効果があがらないというのが現実である。

小説を書く労力は大変なものがある。それを電子書籍なら安価なコーヒー一杯分の料金で手軽に読むことができる。書き手からはそのように見えるが、読者のサイドから見れば率直に面白い、読みたいという欲求が感じられなければ手を出そうとは思わないのも事実だろう。

書く側はとにかくいい小説を書くことに注力すべきであろう。そのうえで、売り込むための工夫もすべきだろうと思う。読者のいない小説なんてなんだか情けないではないか!なにかのきっかけで風向きが変わることを祈りながら今日も小説の執筆に汗している。

みんな読んでね!