2020-11-12 詩「鏡面」 コロナ詩篇 鏡 面 南原充士 鏡面を磨く。 磨けば磨くほど 鮮明に像は映る。 自分の心が 映ることはないが 外界のようすを 鮮明に見ることができる。 愛する者の表情もくっきりと映る。 それ以上望むことはないと思うが 内面を見ることができないことに 次第に耐えられなくなってきて ついに鏡面を砕く。