南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

良くも悪くも


   良くも悪くも

良くも悪くも 自分は自分。
愚かでも 弱くても 貧しくても 
それ以上でもそれ以下でもない。

ぼんやり考え込んでいるうちに
すっかり日は暮れて
鏡に映るのは白髪しわだらけの老人だ。

「時間を大切に!」と若者によびかけ
自分は自分の日々を生きるために
ちょっぴりの元気を奮い起こす。