南原充士『続・越落の園』

文学のデパート

桜咲く 道をたどれば 桃園に

桃か桜か 八重の花咲く

 

梅散って 桜も散って つつじ散る

あじさい散って 花は散り継ぐ

 

コブシ咲く 丘に登れば 遥かなる

富士の姿を 晴れ晴れと見る

 

コロナには 勝てぬ算段 界隈の

道をたどれば 桃の花咲く

 

引き続く 凶事に打たれ のめされて

倒れんとして 踏みとどまりし